掲示板
  • SORENA(ソレナ)
  • ガールズトーク
  • プリクラ
  • 23モ
  • フミプレ
フミコミュ!トップ > ガールズトークトップ > 小説 > 夕暮れの、オレンジ。
小説へ戻る

夕暮れの、オレンジ。

[コメント] 10

guest
とこ。 115.37.29.231 2017/04/15 01:54:14  削除依頼

 小説を投稿してたりする方がいたので、やってみようと思いまして。。。



 私の初恋はあっけなく終わって、もう恋なんてしない、そう思っていた。
 なのにどうして君は、こんなにも……


 
 柚月 華

 佐倉 功太

    ・・・・・・

投稿する

更新する全件表示

guest

No.1 とこ。 115.37.29.231
2017/04/15 02:01:26 削除依頼

 「好き、です……」

 人生で初めての告白。
 初めて恋をした人に告白する。
 それは、とても勇気がいることだった。
 ここまで来るのに、何か月も悩んだ。
 そうしてやっと、伝えられたと思ったのに。

 「……ごめんなさい」

 それは、とても簡単に、呆気なく終わりを告げた。
 思いを告げるのにかかった時間とは比べ物にならないくらいに。

 「そうですか……」

 「ごめんね」

 俯く私にもう一度優しく笑ったその人は、屋上の扉を開けて出ていく。
 一人取り残された私は、その場へ座り込んだ。
 わかっていた。この恋が叶わないことくらい。
 初めてした失恋。
 それは思っていたよりも辛くて。
 今にも溢れだしそうな涙をのみ込んだ。



guest

No.2 とこ。 115.37.29.231
2017/04/15 02:07:28 削除依頼

 それからしばらく、私は座り込んで俯いていた。
 知らないうちに、コンクリートに小さなシミができている。
 左腕につけたシンプルな腕時計を見ると、あと五分ほどで昼休みが終わるところだった。
 立ち上がると袖で目をこする。
 濡れたものが触れて、やはり泣いていたのだとわかる。

 「こんなに、苦しいなんて」

 思わなかった。
 こんな思いをするくらいなら。

 「もう、恋なんてしなければ……」

 丁度いい。
 この際、人の恋を応援する側にまわろうか。
 それなら、直接辛い思いをしなくてすむ。
 これでいい。
 私はおぼつかない足取りで、屋上からの階段を下へおりた。



guest

No.3 とこ。 115.37.29.231
2017/04/15 02:14:56 削除依頼

 教室に入る前に、もう一度しっかりと涙を拭う。
 笑顔を作ると、何もなかったように扉を開けた。
 相変わらず、友達とはしゃぐクラスメイトの会話が聞こえてくる。
 気づかれないようにそっと席に着いた私は、頬杖をついて自分の机を見下ろした。

 「……柚月さん……?」

 「……え?」

 無機質な机を見つめてるうちに、不意に隣の席から聞こえてくる声に顔を上げた。
 佐倉功太くん。
 人気者なわけではないけれど、まとう雰囲気が優しく穏やかで、数人の女子から人気だったりする。

 「な、なに……?」

 私はあまり関わったことがなかったから、絡みにくかった。

 「さっきからずっと机ばっか見てるよ。どうかした?」

 げっ、見られていたのか。
 そう思うと恥ずかしくもあるが、とっさに笑顔を作った。

 「何もないよ? 別に……」



guest

No.4 とこ。 115.37.29.231
2017/04/15 02:23:12 削除依頼

 なにもない。
 そう言おうとした。
 けれど、つい数分前におこった出来事を思い出すと、顔が歪む。
 私が片思いしていたのは、一年くらい。
 短い方なのかもしれないけど、そんな一年の中でも、たくさんの思い出があった。
 好きになったのは先輩で、委員会や廊下ですれ違ったときに話す程度。
 それなのに、思い返してみれば、その先輩のしぐさの一つ一つが頭に浮かんできて。

 「柚月さん……?」

 「ほんと、なんでもないから……心配してくれてありがとね」

 私はもう一度笑った。
 そのときチャイムが鳴って、前を向く。
 もう、この恋は忘れなきゃ。



guest

No.5 とこ。 115.37.29.231
2017/04/15 02:34:25 削除依頼

 ロッカーから鞄を出すと、教材やらをその中に詰め込む。
 時々、隣に座る功太君が目に入るんだけど……
 見られてる……
 表情ははっきり見えないけど、心配そうな顔してるんだってことは、だいたいわかった。
 だって私、たぶん今日はうまく笑えてなかったから。
 笑うたびに頬の端が引きつっているのが自分でもわかった。

 帰りの会が終わって解散するときになっても、私は席を立たなかった。
 友達には先に帰っててといい、部活には休むと連絡を入れる。
 部活には先輩がいる。
 こんな笑顔で、このままでなんて、部活に行けるわけがない。
 教室内の生徒の数がだんだん減っていく。
 ざわついていた教室は静かになって、やがて声も聞こえなくなった。
 その間私は、ずっと窓の外を眺めていた。
 門からは、同級生たちが次々と出ていく。
 もうこの教室には私しかいないのかな。

 「辛いの……思ってたより……」

 窓の外へ目を向けたまま呟く。
 それは無意識に口から零れていた。



guest

No.6 とこ。 115.37.29.231
2017/04/15 02:38:57 削除依頼

 「……ほら、やっぱり」

 「えっ……!」

 誰もいないと思っていた教室で後ろから聞こえた声に、勢いよく振り返る。
 すると、教室の扉のところに、鞄を肩にかけたまま立っている功太君がいた。

 「まっ、まだいたの……!?」

 「……うん」

 「今のっ、別に何でもないからね」

 功太君の心配そうな顔が、さらに険しくなるのがわかる。

 「その顔、大丈夫じゃないでしょ。……歪んでる」

 功太君の言葉に、私は俯く。
 自信のなさげな自分の足が視界に入る。

 「……みっともないよね、こんなん。しかも隣の席の人に見られるなんて」

 「そんなことない」



guest

No.7 とこ。 115.37.29.231
2017/04/15 02:56:45 削除依頼

 「そう、かな……」

 功太君がこっちに近づいてくるのがわかった。

 「ねぇ、柚月さん」

 名前を呼ばれて顔を上げる。
 まだ少し苦しそうな顔をした功太君が、そこにいた。

 「……僕は、柚月さんが苦しんでるところを見るのは嫌だよ」

 その言葉に、私は目を見開く。

 「どうして、そんなこと言うの」

 今まで関わった事なんてなかったのに。
 私は今日、功太君とよく喋っている。
 落ち着いた、それでいて力強い声で、真っ直ぐな瞳で私を見つめ返してくる。

 「柚月さん。……僕は、柚月さんが好きだよ」

 「え……?」

 さらりと伝えられた言葉に、固まってしまう。
 それは、告白なのか。
 それとも単に、友達としての、なのか。

 「いつも笑顔で、柚月さんの周りにはたくさん人が集まってる。よく笑う子だなって思ってたら、いつの間にか忘れられなくなっちゃって」

 功太君が、穏やかににっこりと笑った。



guest

No.8 とこ。 115.37.29.231
2017/04/15 03:02:45 削除依頼

 その頬に、さっきよりも随分と暮れてしまった夕日の光が当たる。
 それが、私にはまぶしく見えた。

 「気づいたら、好きになってたんんだ。……って、いきなりごめん……」

 眉を寄せて苦笑しながら、今更ながらに謝られる。
 功太君が、私の事を好きだと言ってくれた。
 きっと今、私の顔は赤い。
 だってほら、頬にあてられた功太君の手が、ひんやりと心地よく感じるから。

 「柚月さん……」

 ゆっくりと呼ばれる私の名前。
 今日だけで、何度功太君に呼ばれただろう。

 「顔がこんなに赤いってことは、僕にも、チャンスがあるのかな」



guest

No.9 とこ。 115.37.29.231
2017/04/15 03:24:25 削除依頼

 優しく微笑む功太君。

 もう恋なんてしないと、そう決めたのに。

 私の心は、功太君の言葉に揺さぶられてしまうのだ。

 「……チャンスは、あるんじゃないかな……」

 俯いて答えて、ちらっと功太君見る。
 さり気なく様子をうかがうと、うれしそうな笑顔が向けられていた。

 「あ、そのかわり……私を振り向かせるの、頑張ってよね」

 「うんっ」

 ほんとはもう、大半が功太君に巻き込まれて揺れていた。
 けれどあともう少し、先輩を好きでいたときの気持ちに浸っていようと思った。

 新しい恋を、しよう。

 ……一途に想ってくれる君と。

            -fin-



guest

No.10 とこ。 115.37.29.231
2017/04/15 03:30:05 削除依頼

 眠たかったのもあったのか、案外短く終わってしまった。。。

 もし読んでくれた人がいたならば、有り難うございます。
 良ければ何かコメを(((
 改稿をして、また別に書き直します。
 
 有り難うございました。
 それでは、また。



このタイトルには現在10件のコメントがあります。 最大500件まで投稿できます。
\投稿の注意事項/
フミコミュ!はネット上だけで交流をするコミュニティサイトであり、出会い系サイトではありません。
住所、電話番号、メールアドレス、アプリのID、ゲーム機のフレンドコードといった個人を特定できる書き込みや、恋人の募集は全面的に禁止しております。
また、相手から情報を聞きだす行為や直接会おうとする行為も禁止しており、サイバー犯罪の予防・対処のため「サイバー犯罪相談窓口」に通報をする場合もあります。ルールを守ってご利用下さい。
利用規約を読む!
ニックネーム   このタイトルを上に表示する
※10文字まで。
画像
※おえかきツール・画像BOXを利用される会員さんはしてください。
コメント
※1000文字まで。
※LINEのIDやメールアドレスなど、個人情報の書き込みは禁止です。
※個人情報・アカウント情報・メールアドレスなどの交換や譲渡を目的として外部サイトに誘導する書き込みも禁止です。
※万一そのような書き込みを見かけても、危険ですので絶対に連絡をしないでください。

  • 上へ
  • 上へ
レコメンド


利用規約を読む!
ワンポチランキング
  • 恋もおしゃれも勉強もぜ〜んぶいただき!進学先は第一学院高等学校に決定!
  • 新スタイルLIVE授業ふみスクール
  • プロのカウンセラーに無料相談
  • ふみチャンネル
  • 第一学院高等学校で自由に選べる勉強スタイル
  • カウンセリング

    友だちや親など、誰にも言えない悩みをプロのカウンセラーに聞いてもらおう!
     
  • 【9⁄1更新】プレゼントコーナー9月号

    トレンドアイテム当たる★簡単なアンケートに答えて応募してね!