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フミコミュ!トップ > ガールズトークトップ > 小説 >  君とピンクと兎さん。
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 君とピンクと兎さん。

[コメント] 120

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 望結、 2015/12/28 23:44:36  削除依頼

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可愛いものいっぱい詰め込みました




___ふわふわな君に恋した僕




↓拍手待ってます






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No.91  兎少女、 2016/04/29 05:42:19  削除依頼





闇璃音様


ありがとうございます!
色々忙しくて、全く更新できてなく…
でもこれからもちょうどずつ更新していきます( ´ ▽ ` )ノ
すっごく嬉しいです。






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No.92  兎少女、 2016/04/29 05:49:33  削除依頼

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1人きりの放課後、

_____パチパチパチ

ホッチキスの音だけが無機質に響く。
なんでバレンタインなのに。
なんでバレンタインなのに。

「 はあ… 」
「 あの… 」
「 ええ!?」

乃愛ちゃんかと思って一瞬身構える。
だけど、そこにいたのはクラスメイトの女の子。名前もうろ覚えだけど。

「 …驚かせちゃって、ごめんなさい。宙也くんに渡したいもの…ってゆーか。うん。言いたいことがあって。 」

鈍感な俺でもさすがに気づいた。
バレンタイン、女の子、渡したいもの
チョコしかない。

「 実は私、宙也くんのことが好きだったんです。付き合ってください! 」

そう言う女の子の手には紙袋。
きっと中身はチョコレートなんだろう。

あんなに欲しがってたチョコレートが前にある。







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No.93  兎少女、 2016/07/30 10:10:18  削除依頼







でも
俺はどうしても受け取ることが出来なかった。気づいてしまった。

「 ごめん… 」

俺が欲しかったのは、バレンタインのチョコレートじゃなくて、乃愛ちゃんがくれたチョコレートなんだ。好きな人からもらったチョコレートじゃなきゃ意味なかった。

「 なんで? 」
「 俺、他に好きな人、いて。」
「 あたしじゃだめかな? 」
「 うん 」

万に一つも無い。
俺が乃愛ちゃんを嫌いになんてなれるはずない。
諦めるなんてもちろん無理だ。
だってもう、俺の心は乃愛ちゃんでいっぱいだから。

「 はー … やっちまったな 」

叶わない恋をしてしまった
俺は本当に馬鹿だ。
こんなに辛くてこんなに悲しいのに、俺のこと好きでいてくれる子を断わるまでに好きになった。
今でも辛い。
だけど、今この瞬間、乃愛ちゃんに会ったらきっと俺はまたどんどん乃愛ちゃんを好きになる







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No.94  兎少女、 2016/07/30 10:34:58  削除依頼







「 馬鹿じゃねーの? 」
「 はっ!? 」

振り向くと、優がいた。
なんだよ、いつもいつも、俺の親友は、会いたくない時にきやがってこのやろう。

「 とっくに、叶ってんじゃん 」
「 そりゃ、両想いだけどさ なんか、なんかずっと一方通行みたいな感じなんだよ。本当に乃愛ちゃんは俺のこと好きなのか、って毎日毎日不安になるんだよ 」
「 当たり前だろ。その証拠、にさ。 」

___ガラガラッ

本当に、俺は、何回この親友と、可愛い可愛い彼女に、救われたかな

「 乃愛ちゃん? 」
「 宙也くんっ、ごめんね、ごめん。そんな気持ちにさせてたなんて、あたし、彼女失格だね 」
「 いや 俺が勝手に不安になってただけだから、女々しいよな、俺 」

本当に女々しくて気持ち悪くてこんな自分いやだ。
なんでこう、人を好きになるって苦しいんだろ。
片想いだったら勝手に俺が思ってただけだから、慣れてるけど、 両想いってどうしたらいいか分かんねえ。

「 あのね、あたし、今日ずっと宙也くんに渡したかったの! 」
「 え? 」
「 これ… 遅くなったけど。ぎりぎり間に合ったよね? 」

そう言って渡されたのは綺麗な包装紙に包まれた箱。

「 これ。何? 」
「 …チョコじゃん。乃愛さ、お前が仕事してる間もずっと待ってたんだよ。邪魔しちゃだめだから昇降口あたりで 」
「 そうなの? 」
「 うん、だけどお前に告った女子の話を聞いていても立っても居られなくなってるところに、偶然俺に会った。 」

てことは、さ
乃愛ちゃんは俺にチョコレートを渡したかったってこと?
乃愛ちゃんは俺が好きだってこと?
本当に?マジで?

「 うぉっしゃああああ!! 」

春が来た。
季節外れの春が、








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No.95  兎少女、 2016/07/31 18:47:15  削除依頼







違和感の欠片








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No.96  兎少女、 2016/07/31 18:55:43  削除依頼







その日、俺は乃愛ちゃんと二人で帰った。
久しぶりに並んで、色んな話ができて俺と同じくらい乃愛ちゃんも俺のことすきなんだ。

「 宙也くん、最近部活はどうー? 」
「 んー、普通に楽しいよ。友達も増えてきたし。でも今日怪我しちゃってさ。ひじんとこ 」
「 わっ!ほんとだ痛そう…。大丈夫? 」
「 ノープロブレム、ほっときゃ治るって」
「 でもばい菌入っちゃ治り悪いし、あたし絆創膏もってるから貼ってあげるよ! 」

そう言って鞄の中を見る乃愛ちゃんでさえも愛しい。
可愛くて気が利いて、なんか、俺、マジで乃愛ちゃん好きすぎて気持ち悪いなって思う。

「 あれ? 」
「 ん、どした?絆創膏ねーなら大丈夫だけど 」
「 ううん、違くて。あたしのうさぎのストラップが無いんだよね。1点物だから大事にしてたんだけど 」

うさぎのストラップ、と聞いて乃愛ちゃんのiPhoneについてたのを思い出す。

「 あー、あれか。大事そうにしてたし無くすってことは無いだろ 」
「 さっきまではあったのに。そういえば最近よくもの無くしちゃうんだよね( 笑 ) 」
「 え、まじで。もーボケてきてるとかー? 」
「 ええええええ、!!おばあちゃんみたいに言わないでよ… !」

この時俺はまだ分かってなかった。
気にもとめてなかった。
このなんでもない話が、あんな大きな事件になるなんて







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No.97  兎少女、 2016/08/01 21:25:44  削除依頼







男と女も、聞き耳を立てる生き物だと思う。
興味無い人の話さえ気になるんだから、好きな人の話ならなおさら気になるに決まってる。

「 だからってさ … 。昼飯の時にまで聞き耳立てなくてもよくね? 」
「 うっせー、優。気になるものはしゃーない」
「 だからって後つけてわざわざ屋上で食わなくてもさー…。そんなことしてたらせっかくの飯の味が楽しめねーじゃん 」
「 毎食メロンパンのやつがよく言うわ 」

そう、俺は乃愛ちゃんのあとをつけて昼飯を屋上で食っている。
ぎりぎり声が聞こえるか聞こえないくらいのとこで食うとリアルな話が聞ける。まあ大抵はくだらない恋バナとか最近のアイドルの話とか。

「 あれー?お箸がないー!あれ気に入ってたのにー。 」
「 えっ、乃愛またなんか無くしたの?今週入ってもう3度目じゃん 」
「 うん、家に忘れたのかな 」
「 でもあたし今日乃愛のカバンの中にお箸入ってるの見たよ 」
「 誰かに取られたとか?心当たり無いの? 」
「 んー、ないなあ。最近目立った行動もしてないし 」

この前の出来事を思い出した。
そういえば、うさぎのストラップが無いって言ってたな。あれから2回以上も取られたのか?
もし誰かに取られたとしても乃愛ちゃんが恨みを買うような子には見えないし。
本人にも心当たりは無さそうだし。

「 あんさ、宙也。俺気になることあんだよな 」
「 ん?なに?犯人分かったとか? 」
「 そうゆうことじゃなくて、ここじゃちょっと…。放課後話すわ 」









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No.98  兎少女、 2016/08/07 16:48:54  削除依頼

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放課後、
毎日日課のメロンパン合戦にも参加せず優と話すことになった。
いつになく重々しい雰囲気だ。

「 で、どしたの? 」
「 いや … 。あくまで仮定ってか、参考くらいで聞いて欲しいんだけど。俺さ、乃愛の物を隠した犯人さ。バレンタインにおまえに告った女だと思うんだよな 」
「 あー…そういえばいたな 」

乃愛ちゃんからチョコレートをもらって舞い上がってたから覚えてなかった。
俺に告白してきてくれた女の子

「 でもなー…、そんなことする意味あるかな?だって乃愛ちゃんの私物かくしても俺がその子のこと好きになる訳じゃねーし 」
「 わかってねーな、お前 」
「 え? 」
「 女子ってのは損得で行動するもんじゃねーんだよ。嫉妬だよ、嫉妬 」

そういうのって漫画とかドラマとかそういう作り話の中の世界だと思ってた。
つか、俺はいままであんまり女子に関わってなかったし興味もなかったからそういうのよくわかんねーし。

「 うん、でもその子がやったって決めつけるのはあれだし。ちょっと考えてみるよ。 」
「 俺は十中八九その子だと思うけどな。なんか特徴とかねーの? 」
「 特徴ってか、クラスメイト。ほら、乃愛ちゃんにお箸無くしたの?って聞いてた子 」

顔を思い出す。
乃愛には負けるけど、可愛くて顔も小さくてモデル体型。
けっこう男あさりは激しいらしいけど男からの人気は上々だ。

たしか名前は…

「 え、白田有紗? 」
「 あ、そーそー 」
「 お前、それはやばいぞ。それは、めんどくさいやつに惚れられたな 」
「 なに?どゆこと? 」
「 知らねーのかお前、有紗の過去 」





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No.99  兎少女、 2016/08/07 20:38:49  削除依頼

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番外編 不思議の国のアリス 前編






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No.100  兎少女、 2016/08/07 20:42:47  削除依頼

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おとぎ話、なんて

馬鹿らしい

小さい頃にお母さんによく読んでもらった絵本は不思議の国のアリスだった。

「 アリスって、名前もそうだけど、有紗に似てるねえ 」

いつもそうやって言ってもらえるのがうれしかった。
自分もアリスみたいになって絵本の中に入り込んでるみたいに思ってたから、私の一番好きな絵本は不思議の国のアリスだった。






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No.101  兎少女、 2016/08/07 20:54:46  削除依頼

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_____ギシッ

なんなの、このホテル最悪
ベッドは揺れるし、こいつは無いわ。
今日終わったらすぐ別れよ。

「 あっ…っ…や… 」
「 なに?有紗、感じてんの? 」
「 やんっ…やめえええ…! 」

馬鹿じゃないの。
あんたみたいな下手くそのプレイで誰が感じるかバーカ。

毎日毎日違う男に抱かれながら思う。

( こうなったのは全部あいつのせいだ )

そう、見てしまった。
あれは中一の春。


見てしまった。
中一の時に私はその行為を知ったばかりでいけないことだと思っていたから。
知らない男の人とお母さんがいけないことをしていたと。

その日から私は、男の性対象にしかなれなかった。
いや、ならなかったと言う方がいいのもしれない。

何人か私のことを本気で好きになってくれる人はいたけれど、その人たちは断った。

「 だって、振った時めんどいから 」

遊びで私を抱きたいって思ってる人とだけヤった。

だってそれでいいんでしょ?
お母さん。





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No.102  兎少女、 2016/08/09 10:26:17  削除依頼

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私も玩具のようにして扱う男達には共通点があった。

きっと、男達は私を愛してなどいない。
愛しているとしても、それは性対象としてだ。
でもそれをしていたのはお母さん。
だからそれが正解。
だから私はどんな要求でも男達のいうとおりにしたがった。
ある日はコスプレをさせられたり、制服のまま来いと言われたり、縄で縛りたいなんて言う人もいた。

辛い、なんて思わなかった。
だってそれが正解だから。


「 本当に、お前、それでいいの? 」

ある日、クラスメイトの男子に言われた。
そいつは今まで話したこともないし、存在くらしらない私にとって空気のような存在。

「 は?なに? 」
「 ー晩経ったらお前のことなんてスッキリ忘れてしまうような男と居て楽しいのかよ 」
「 楽しいも何も、それが正解だもん 」
「 人に人間として必要とされるって結構いいもんだぜ 」
「 意味わかんない。何も知らないくせに。 」

ムカつく。
ほんとむかつく。
何もかも知ってるような顔して、どうせあんただって他の男と同じなんじゃないの?

_____本性、見せないよ






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No.103  兎少女、 2016/08/14 15:42:59  削除依頼

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その男の名前は名簿を見たらすぐわかった。

「 宙也…か 」

すぐに堕ちる、こんなやつ。
今までも私に同情したりアドバイスしたり偉そうに説教する男はいっぱいいた。
でもそいつらこそかかりやすい。
色仕掛けですぐに私を必要とする。
かつての担任だって説教した次の日に言い寄ったらすぐに襲って来た。

だから、こいつだってそいつらと一緒。
そう思ってたのに。

「 …宙也、くん? 」
「 白田さん。なに? 」
「 私とヤろうよ 」
「 は?前俺が言ったこと忘れたの? 」
「 忘れた。うん。私とイイコトして宙也くんも忘れちゃおうよ 」

ふふん。
この整った顔と豊富な胸と引き締まったウエストに産んでくれたところだけはお母さんに感謝しなきゃね。どうせこの男もすぐに獣の顔を見せるはず。

「 断る。 」
「 は? 」
「 俺は好きでもない女を抱いたりしたくない。てか白田さんには普通に幸せになって欲しいし。てかぶっちゃけ白田さん可愛いのに普通の恋愛とかしたいって思わないの? 」
「 顔が可愛くても性格悪いから 」
「 俺は、性格可愛いって言ってんの!覚えてないの?一年前、 」

一年前…?
一年前は、よく覚えてない。
その時は友達もろくにいなくて男をはべらせてばっかりだった。
その頃は自己嫌悪に陥ってたけど今はなんとも思わない。

「 ほら、俺がさ、宿題忘れた時 」

にこっと笑うこいつを見て、ある記憶が蘇ってきた。






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No.104  兎少女、 2016/08/16 20:54:57  削除依頼

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___1年前の夏

「 あっ!やば! 」

蝉のうるさい鳴き声をかき消すほどの大きな声で隣の名前も知らない男子が叫んだ。

最初は見て見ぬ振り、聞こえない振りをひていたけどそいつはずっと「 やばい 」「 終わった 」「 最悪 」を連呼し続けていたのでおそるおそる話しかけてみた

「 …どうかしたの? 」
「 えっ !宿題見せてくれるんすか? 」

……そうゆうことか。
軽い気持ちで話しかけた私が浅はかだった。
いかにもこいつは私が好んで話しかけたような態度をしたけど、あからさまに話しかけろオーラを出していたのはお前じゃないか。
しかも用件が''宿題を見せろ''
だれも見せるなんて言ってないのに。

「 いやです 」
「 えっ!? 」
「 自分でやる努力をしてからそうゆうこと言ったら?なんの努力もせずに自分は助かろうだなんて卑怯。 」
「 … 」

拗ねたのか、黙り込んでそいつは宿題を始めた。
ほっとけばいいのに横目で様子を伺う私ってなんなんだろうか。


__20分後

ずっと観察していたけれど一向に終わる気配がない。
いらいらして心配になってらしくない、なんて思いながらずっと見ていた。

「 …そこは違う 」
「 え? 」

そいつのえ?って気づいた。
そいつのえ?は私に向けて発されたものだ。

「 今、違うって 」

もう、こうなってしまったら仕方が無い。






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No.105  兎少女、 2016/08/19 13:39:54  削除依頼

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こいつが関わる記憶なんてそれくらいしかない。
そもそも言わなきゃ思い出さないようなことだった。
しかも続き覚えてないし。

「 だったよね?あたしそこまでしか覚えてないよ 」
「 え、忘れたの? 」
「 うん。そんないちいち覚えるほど記憶力よくないし 」
「 気になる?続き 」
「 まあそこまで思い出させたなら教えてよ。そんな気になるわけじゃないけど 」
「 んー、じゃあ!白田さんがいけないことらやめたら教える!それまでは秘密な 」
「 は?なにわけわかんない 」
「 んじゃ! 」

それだけ言ってあいつは去っていった。
考えてみたら話すのだってその時ぶり。
だから顔思い出せなかったんだ。


顔見知り程度の相手をこんなに気にかけるなんて、なんていうかほんと


「 ___変なヤツ 」

でも嫌いじゃないかも。

その時からあたしの心も、行動も、ちょっとずつ変わっていった。
当たり前のように宙也くんを好きになって、友達も増えて。
毎日がきらきらで、今まで汚れていた心も洗い流されていく感じが気持ちよかった。

この出来事は運命なんじゃないか、って思った。

だけど、違う。

この出会いは間違いだったんだよ、






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No.107  兎少女、 2016/08/30 23:19:53  削除依頼

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ななみ 様

え、自己満スレだったので読んでくれてたとか嬉しいです|ω・`)
ありがとうございます(´;ω;`)

がんばります !
next嬉しいです!♡




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No.108  兎少女、 2016/08/30 23:28:36  削除依頼

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____恋は盲目、なんて

馬鹿らしくて反吐が出る。
私はあの時から目が、目線が、あいつばかり追っていた。

ある日、気づいた時。
もう私の気持ちは完全に1人の人だけを愛してしまっていたから、
生まれて初めて恋って気持ちを知ったから。
手遅れだったの。





「 好きだったんです 」

宙也くん、なんて
煩わしい呼び方で私らしくもない純粋な女の子を演じた。
正直言って自信はあった。
あんなに私のことを気にかけてくれているんだから、ちょっとは好意があるんじゃないかな、って。



だけど、

「 ごめん 」



宙也くんは私の名前なんて覚えてもなかった。
ちょっと話したってくらい。
頭の中真っ白。
結局私は宙也くんの中で超超脇役。
ヒロインとは程遠い、裏方。


私が今まで振ってきた人の気持ちがわかった。
こんなに辛かったんだ。こんなに、こんなに人を好きになるって辛いんだ。

その辛さが、いつのまにか宙也くんを好きな人にうつっていった。
憎しみへと、憎悪へと、。

苦しい


苦しい




苦しい








助けて








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No.109  兎少女、 2016/09/03 15:47:05  削除依頼

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届かないって思えば思うほどに宙也くんへの思いは加速していった。
でもこのことを誰にも言うことなんて出来なかった。
だってやっぱり嘘なんだもん。
わたしがおとぎ話のお姫様になんてなれふはずない。

そんなある日だった。

私の親友の乃愛から驚きの情報を聞かされたのは。

「 私ね、好きな人がいるの 」
「 え?誰? 」
「 誰にも言わないって約束してくれる? 」
「 うん 」
「 宙也くん…なんだ 」

頭が真っ白になった、
まさか親友と好きな人が被るなんて。

それから調べていくうちに宙也くんも乃愛なことを好きってことが分かった。

もう、私はお姫様やヒロインなんて無理。。
悪者になるって決めた。
だから乃愛の持ち物を隠した。

そんなことしたって宙也くんが私のこと好きになるわけない。
むしろこのことを知ったら乃愛だって宙也くんだって私のことを嫌いになってしまう。軽蔑される。


でもいい。
私は悪役。
これからもずっとそうやって生きて行くのかな。





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No.110  兎少女、 2016/09/03 15:47:59  削除依頼





不思議の国のアリス

end







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No.111  兎少女、 2016/09/03 15:59:08  削除依頼

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「 なんで、優がそんなこと知ってんの? 」
「 んー、情報通ってやつだからさ。それよりいいの? 」
「 なにが? 」
「 お前に言ってねえよ。いいんですか?ずっと隠れて見てる白田有紗さん? 」


そっと影から出てくる。
白田有紗。
その顔を見て思い出した。
確かに覚えてる、けど、けど。

「 お前が、乃愛ちゃんの持ち物を隠したの? 」



___コクリ


弱々しく頷く。
俺のせい?俺のせいで、俺のせいで乃愛ちゃんを傷つけたの?
それよりこの事を知ったら乃愛ちゃんはきっとショックを受ける。そして自分のせいだって言う。


「 ふざけんなよお前、俺はそんな気持ちで乃愛ちゃんのこと好きになってねえよ。どんな顔してこれから俺は乃愛ちゃんに会うんだよ。お前はどうするつもりなの?誰も嬉しくならねえよ。 」
「 いいよ。どんどん言って?私はどうせ悪役なの 、嫌われてもなんとも思わない。誰も嬉しくならない?私がスッキリした、それだけ 」
「 嘘つけ 」
「 嘘じゃない 」
「 もうやめて!私はどーせ自分のことしか考えてない!おとぎ話の主人公なんて最初から諦めてる! 」




何を言っても駄目だ。
きっと、過去の母親と自分を重ね合わせてるのかもしれない。やり方は違えど、母親役が正しいと錯覚しているから。




「 ………有紗 」

「 乃愛? 」


いつのまにか俺達の目の前に乃愛ちゃんが立っていた。目を潤ましていたのにその瞳は
なぜかかっこよかった。






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No.112 COCOA♪ 2016/09/07 21:51:17  削除依頼

これまでずっと読んでました!登場人物の気持ちが伝わってきてすごくいい小説だと思いました。これからも頑張ってください♪
next☆



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No.113  兎少女、 2016/09/12 07:48:06  削除依頼

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Cocoa様

今まで読んでくれていたとか嬉しいです!
ネクストありがとうございます()
全然まだまだですがこれからもがんばります



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No.114  兎少女、 2016/09/12 08:09:25  削除依頼

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____パンッ


無機質な乾いた音が響いた
白田有紗が頬を抑えている

「 な…にすんのっ 」
「 … 」

見たことのないような怖い、でも優しい顔で白田有紗を見下ろす乃愛ちゃん。
平手打ちをかました手は震えていた。

「 なんなの…物を隠された腹いせ? 」
「 …… 」
「 なんか言いなさいよ!どいつもこいつもなんなの!?責めるなりなんなりしたら? 」
「 …ばーか 」
「 は? 」
「 知らないし聞いてない!有紗が宙也くんのこと好きなんて知らなかったよ聞いてないよ。なんで一人で抱え込むの?そうやっていっつもいっつも自分のこと悪者にして 」
「 じゃあなに?言ったら譲ってくれるっての? 」
「 譲らないよ、譲るわけない 」
「 なにそれ意味わかんない 」



_____ギュッ


有紗を抱きしめながら涙目で乃愛ちゃんは叫ぶように言った

「 ごめんねごめんね、いつもこっちだよって言ってあげられなくてごめんね 気づけなくてごめんね 好きだよ大好きだよ有紗 」

乃愛ちゃんの腕の中で力なく目をつぶる有紗
その目には涙がこぼれていた

「 殴ってごめんね、有紗。殴り返したいいよこれであいこでしょ 」

ぎゅっと目をつぶって歯を食い縛る
黙って手を振り上げる白田有紗

「 ばかはどっちよ… 」

____ギュッ

さっきより強く強く抱きしめ返した
もうなにも言わなくても分かり合うものがあったんだろう

2人は抱き合いながらずっとずっと泣き続けていた。
でもその顔は笑っていたから、きっと今までの涙とは違うのだろう
だって、俺の前を通り過ぎる時小声で白田は言った

「 助けてくれてありがとう 」

でも、俺が助けた訳じゃないんだろう
もちろん俺でも乃愛ちゃんでもない
だって前に聴いたから
___何の努力もせずに助かろうなんてずるい

お前が助かろうとしたからだよ、白田





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No.115  兎少女、 2016/09/13 21:37:50  削除依頼

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不思議の国のアリス 後編






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No.116  兎少女、 2016/09/13 21:48:15  削除依頼

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私は 不思議の国のアリス であろうとしていた
同時に お母さん にもなろうとしていた

だけどそれは違う

おとぎ話の主人公見たいなんかじゃない私でも、男の人のところになんて行かなくても、
ありのままの私を好きになってくれる人がいるんじゃないないのかな、って気づかせてくれた

「 お母さん 見てる? 」

あのね
アリスにはなれなかったけど
アリスみたいに強くて 誰からも好かれる そんな女の子にはなれました

まず アリス お母さん そんなものになろうなんて不可能だった
お母さんが言ってることしてること ぜんぶ正しいわけじゃなかったんだよ

でもやっぱり
次お母さんと出会う時は胸を張って

「 白田有紗です 」って
かっこよく言えるようになりたい

でもね、でもね、でも…


__バサッ

頭にタオルが乗せられたきた

「 辛い時は泣けよ 」
「 …なに? 」

虎田 優 。


「 いいよ、俺ここにいるし 」
「 ……なんで? 」






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No.117  兎少女、 2016/10/06 18:54:31  削除依頼

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泣いていい、って言われたのなんて初めてだった。

「 なんで、とかないし 」
「 泣いていいの? 」
「 あのさ。泣いちゃだめとか我慢しろとか言うやついるじゃん? 」

虎田がにやっと不敵な笑みを浮かべる

「 …俺、そうゆう奴1番嫌いなんだわ 」
「 なにそれ、意味わかんない笑 」
「分からなくて結構 」

全然面白くないし
励ましにもなってなかったけど、
なんか笑えた。笑いながら泣けた。

どれくらい泣いたか分からない。
ふと虎田がこっちを見て話しかけてくる。

なんか、気恥ずかしくて泣き顔を見られたくなかったからそっぽを向く。

「 …あーの、さ 」
「 なに? 」
「 お前はアリスにならなくてもいいよ 」
「 分かってるよ。…なに?あたしが馬鹿って言いたいわけ? 」
「 いや、違くて、なんつーかさ。アリスなら無理だけどこれならなってもいーんじゃないかな、?みたいな。候補として考えて欲しいな?って感じのがあるんですけど 」
「 何いってんの?」
「 あーっ、もー!つまりさ!俺のお姫様になってくれないかってこと!」






____俺のお姫様

いつも冷たくて無愛想で、人のことばかり考えてる虎田優しか私は知らなかった

だけど、今目の前にいる虎田は顔を真っ赤にして気はずかしいセリフを言ってる。しかもあたしに。

なんか、それがおもしろくて。
嬉しくて。
もっともっと、虎田を知りたいなって思って。


「 考えとく! 」

「 お、おう。 」



ほら、また知れた。
安心したような、不安そうな、
まるで乃愛に抱きしめられた時のあたしみたいな顔してる。


返事は、__もちろん。






.



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No.118  兎少女、 2017/01/08 14:19:15  削除依頼

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不思議の国のアリス後編

end


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No.119  兎少女、 2017/01/08 14:20:16  削除依頼

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冬色の幸せ



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No.120  兎少女、 2017/01/08 14:27:46  削除依頼

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今日は肌寒くてセーター無しではごごえ死にそうなくらいの寒さだ

あ、そういえば優と有紗は付き合うことになったらしい
優が今までにないくらいにやけた顔で報告してきた
有紗はちょっと嫌そうだったけど
はにかんでたから嬉しいはず、多分

それで、なぜ俺がここまで寒い日曜日にわざわざ外に出ているのかというと

「 おーい!ちゅうーや」

名前を呼ぶ人が乃愛ちゃんならどれだけ嬉しかっただろう

「 お?なんだそのちょっと不満そうな顔 」
「 いや、そりゃ不満な顔にもなるわ 向こうから満面の笑みでかけてくるやつが男なんてな 」
「 乃愛ちゃんじゃなくてわりぃな 」

ぶつくさいいながら帰ろうとする優の腕を無理やり掴んで歩き出す

そう、今日は乃愛ちゃんと有紗のクリスマスプレゼントを買いに来たのだ





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No.121  兎少女、 2017/01/21 00:14:47  削除依頼

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いくら同年代とはいえ、最近の子の好きなものとか流行りとかわからない
だからとりあえず優を連れてきたってわけだ
こんなやつでもいないよりはマシだろう

「 こんなやつで悪かったな 」
「 え、俺どっから声に出てた? 」
「 だからとりあえず、あたりからだ 」
ぶつぶついいながらもついてきてくれたのは
有紗のプレゼントを買うためだろう
こういうところが好きで憎めない
ほんといい奴だしいい友達だしいい男だと思う

「 おーー、お前はホント愛しいな! 」
「 いきなりキモすぎ、なんも出ないから 」
「 なーんだよ、優くん 」
「 言っとくけど俺マシどころじゃねーから、割と流行には敏感なんだぜ 」

真っ白な歯を出していたずらっぽく笑う優
まあ、敏感かどうかはともかく自分で言うくらいだからかなり詳しいらしい、優だけど

「 ふーん、以外だな。例えばどんなのが流行ってるんだ? 」
「 アイハブアペーン! 」
「 いやまて」
「 なんでだよ、こっからがいいとこなのに 」
「 まさかその後にアイアブアパイナポーとか言うつもりじゃないだろうな」
「 え、なんでわかったん?? 」
「 … 」
「 … 」

流行は流行、だけどそうゆうことじゃない
当の本人も大真面目に言ってるし、あながち間違ってもないけどなんかこう、ジャンルが違うってゆーか
まあ、、うん、優だし





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